自啓録/ある海軍兵学校生徒の青春

戦時下の海軍兵学校に75期生として入学した父が、敗戦とともに卒業するまでの日々を綴った「自啓録」とよばれる日記をもとに、一海軍兵学校生徒の青春をふりかえります。

(4) 昭和18年12月4日

柴田教官より滅私奉公について訓話あり。

 

曰く「自己の犠牲で済むようなことなら当然そうすべきである」と。

 

本日、「棒倒し」があった。

三号(※最下級生)は見学であった。

壮烈愉快だった。

 

(注)原文を一部現代語訳に、旧字体新字体に直して掲載しています。また意味のわかりにくい言葉はカッコ書き※で注釈をつけ、原本にて判別のつかない文字は ● として表記しています。