自啓録/ある海軍兵学校生徒の青春

戦時下の海軍兵学校に75期生として入学した父が、敗戦とともに卒業するまでの日々を綴った「自啓録」とよばれる日記をもとに、一海軍兵学校生徒の青春をふりかえります。

(7) 昭和18年12月7日

マーシャル群島沖航空戦の戦果を聞いた。

 

生等(※せいら;自分達学生という意味)の先輩は命壮絶な戦を続行中である。

 

豈(※あに;どうして)凡夫(※ぼんぷ;凡人)奮起しないことがあろうか。

(※ここの文意はつまり、”いや、奮起するぞ”ということ)

 

 

(注)原文を一部現代語訳に、旧字体新字体に直して掲載しています。また意味のわかりにくい言葉はカッコ書き※で注釈をつけ、原本にて判別のつかない文字は ● として表記しています。